by Richard Francis Walker, Ph.D., R.Ph.
12兆の細胞を覚醒させる
若がえりの最先端医学
ネオエイジング
ヒトの老化とは
![[細胞分裂の周期]](img/aging/photo01.png)
◉ヒトの老化は、次のような現象を生じさせる
- >劣化した細胞が取り除かれて、その分だけ細胞数が減ってしまう。
- >劣化した細胞を取り除けずに、体に蓄積してしまう。
体の中では、おおよそこの二つが老化という現象の中心となっていると考えられます。つまり老化とは、細胞数の減少や、劣化によって生じた生命現象であることが分かるでしょう。
![[細胞分裂の周期]](img/aging/photo01.png)
◉従来のエイジングケア(アンチエイジング)
これに対し、今までの若がえり対策(エイジングケア)は劣化しつつも体に残った老化細胞に「ケアをして、少しでも若々しく見せよう」というものでした。
分かりやすく、顔に現れる老化性の変化「お肌の荒れ」「シワ」「たるみ」を例にとってみましょう。
まず始め、おそらく皆さんは保湿クリームや各種コスメ類を使って皮膚を「なめらかに」することから始めたのではありませんか。また、ある人はボツリヌス毒素によって作られた医薬品を顔に注射し、表情ジワを消そうと努力した人もいることでしょう。あるいはさらに症状が進んで、優れた美容機器や美容外科的のお世話になった人もいたはずです。
もちろん、それらの手段によって大半の方は見た目に素晴らしい改善も得られるはず。そうした改善については審美的にも、心理学的にも重要である事に違いありません。ところが、ほとんどの方はここまでの対処によって「終わり」と考えてしまうのです。
◉改めてよく考えよう
こうしたエイジングケア(アンチエイジング)を行う部位は、その大半が表面付近に生じた老化肌です。ところが、こうした老化細胞も、皮膚のターンオーバーというしくみによって間もなく顔から脱落してしまうはず…。
極論を言えば、まもなく消え去るお肌の細胞へのターミナルケア(末期治療)を施すようなもの。
そのため、お肌のなめらかさを保つには毎日同じことを何度もくり返し…特に肌ケアに用いるクリーム類等は、続けなければ意味がありません。
◉いま一度、思い出そう
みずみずしく、きめも細かい皮膚に覆われた若い頃の自分の肌を思い出してみましょう。はたして、毎日お肌のケアをしないと何かトラブルが生じたでしょうか?もちろん、そんなことはありません。外から帰れば洗顔して汗を洗い流し、タオルで拭いておしまい。それでも何ら肌に問題を生じることはなかったはずです。
もちろん、若いといってもお肌のターンオーバーは日々、正常に営まれていたはず。ただ歳をとってしまってからと違うのは、ターンオーバーで生まれ変わった肌の質(若さ)なのです。新たに生みだされる肌の細胞が若々しければ、艶や透明感もあって当然。
ところが、30歳を過ぎる頃になると新たに生みだされるお肌自体、すでに劣化が進んだ状態で現れてくるのです。それでは当然、お肌は常にカサカサ・シワシワ。同じことをくり返していたのでは何の解決にもなりません。
◉若がえりの根本、
「ネオエイジング(NEOAGING)」治療
Struggle no more for aging. Become young again.
「老化に抗わずして、ふたたび若がえろう」という概念。
![[GHRP-2の化学構造]](img/aging/photo02.png)
今まで誰も気づいてこなかった若がえりの原点、「細胞骨格」。そのしくみへの着目が、新たなエイジングケア「ネオエイジング治療」の開発につながりました。しかも、ネオエイジング治療に用いるアミノ酸を主成分とする薬剤の登場が、まさにその治療の現実化へと導いたのです。
こうした薬剤(GHRP-2等ペプチド複合剤)は神経内分泌系に働きかけ、若い頃に分泌していた成長ホルモンの量をとり戻すよう促します。すると、そのタンパク同化という作用によって、「細胞骨格」という基礎構造に若がえり効果を現し始めたのです。さらにもう一つ、脂肪異化という作用にも新たなメディカルダイエットとして、その活用方法にも注目が集まり始めています。
![[GHRP-2の化学構造]](img/aging/photo02.png)
◉ネオエイジング治療は体の部分修正ではなく、
根本から変える
ネオエイジング治療とは、こうした薬剤で成長ホルモンの分泌を若い頃のように復活させるところからはじまります。次いでその効果が、根本的な若がえりの場となる細胞骨格やミトコンドリア、テロメアの織りなすメトセラ・サイクルの改善につながりました。こうして発揮された作用によって、体の根本から若がえりを促すのが最も大きな特徴です。
しかもこの治療には外科手術や処置はもとより、従来の成長ホルモン補充療法すら一切行う必要はありません。単に毎晩、就寝前にこうした薬剤を服用し、口の中で吸収させるだけで良いのです。
![[メトセラ サイクル]](img/aging/photo03.png)
◉ネオエイジング治療、3つのステップ
ネオエイジング治療は、従来のアンチエイジングと比べていったい何が異なっているのでしょう。
それはこの治療が、細胞内部に備わったメトセラ・サイクルに直接働きかけることにより、本質的な若がえりを目指すという点にありました。そしてその根本となった特徴が、従来のエイジングケアでは行われなかった成長ホルモン分泌の復活に若がえりの原点を見いだしたのです。
従来のアンチエイジングといえば、そのほとんどが細胞劣化によって老化してしまった部位に、見た目の改善を「後付け」したに過ぎません。それと比較すれば、若がえりの本質に働きかけるというネオエイジング治療により大きなアドバンテージのあることが容易に理解できるでしょう。
この項では改めて若がえりの連鎖を取り巻くしくみを三つ挙げ、ネオエイジング治療の意義とその効果を理解してもらいましょう。
- ①成長ホルモン分泌を復活させて、細胞骨格を若がえらせる
- ②細胞骨格が若がえると、環境改善によってミトコンドリア機能も若がえる
- ③ミトコンドリア機能の復活によって、テロメア機能も改善し始める
![[メトセラ サイクル]](img/aging/photo03.png)
◉成長ホルモン分泌の向上は、全身に働きかける
成長ホルモンは一つ一つの細胞に働きかけて、その名の通り成長を促す作用を持っています。その代表的な作用は、体の成長や日々の若がえりに不可欠な細胞の生まれ変わりに関与すること。その働きは体内において新たなタンパク質を合成するタンパク同化と、余分な脂肪を燃焼させる脂肪異化という二つの作用を持っています。
ところが、成長ホルモンを巡ってはいくつかの誤解も生じさせていました。その理由はタンパク質を合成し、それによって筋肉や骨の成長を促すというタンパク同化作用ばかりが強調されてしまったからです。
もちろん、こうして成長ホルモンがたくましい筋肉を作り、成長期では骨や関節を成長させて身長を伸ばすといった作用のあることに異論はありません。しかし、本来の役割は日々、細胞の若さを維持することであり、それによって体を若々しく保っていることを忘れてはなりません。
![[成長ホルモンを分泌させる脳下垂体]](img/aging/photo04.png)
◉治療に用いる薬剤の条件は「簡単で安全」
若がえり治療というのは一般的な疾病治療のように、やむを得ず受けるものではありません。むしろ、より良い人生を求め、自身のクォリティアップのため自発的に行う治療です。
そのため、以下の内容を特に重視した薬剤の選定と開発が要求されました。
- >剤型は投与が容易な内服剤であること
- >ホルモン抑制などの副作用がないこと
- >生理的な成長ホルモン分泌のリズムが維持できること
- >ホルモン補充療法と比較して、はるかに安価であること。
- >重篤な副作用などが報告されていないこと。