by Richard Francis Walker, Ph.D., R.Ph.
12兆の細胞を覚醒させる
若がえりの最先端医学
ネオエイジング
男女を問わず、誰しも歳をとったら性機能の減弱・消失は避けられません。ただ一概に何歳まではどの程度、それ以降は、といった基準もなく、個人差が非常に大きいのも事実です。とはいえ非常にストレスフルな現代社会を生き抜く上で年々、特に男性における性機能障害の問題も深刻化しています。
そこで、今ではそうした機能改善剤としてバイアグラを代表とした各種ED治療薬が、誰でも入手できるようになりました。しかし、ED治療薬=(イコール)性機能改善剤あるいは精力剤と、誤って理解している人が多いのも事実です。
なぜなら、こうした医薬品の効果はあくまで血管拡張作用を利用し、性交渉時の物理的な機能維持を目的としたものに過ぎないからです。そもそもED治療薬を服用する本人に性的意欲の減退があった場合、例えED治療薬を大量に服用したとしてもなんら精神的・肉体的な満足感は得られないのです。
ところが、こうした症状に対しても成長ホルモン分泌の向上を目指せば、非常に優れた効果を発揮するケースが多いのです。そのしくみは成長ホルモン分泌の増加が、副腎や精巣の男性ホルモンを分泌する細胞に若がえりをもたらすため。さらには精巣における細胞分裂の回復によって、その部位の若がえり効果を発揮するためと考えられています。
ただ難点をいうなら、治療の開始直後から効果が得られるわけでは無いという点です。なぜなら、成長ホルモンの分泌が回復し、そうした性機能に若がえりが発揮されるまでどうしても2週間~2ヵ月程度を要してしまうからです(開始年齢によって異なります)。
もちろん、状況によってED治療薬を併用することも何ら問題はありません。加えて、性機能の減退と同時に生じがちな夜間頻尿に対しても、優れた改善効果が数多く報告されています。
[性腺ホルモンの男女差]
いっぽう骨の若がえり対策でも説明したとおり、特に女性では加齢にともなう女性ホルモンの減少が無視できません。40代の半ばも過ぎると卵巣機能が大きく低下してしまい、若い頃のような女性ホルモン分泌を維持することができなくなってしまうからです。
問題はこうしたホルモンが性機能としての月経や妊娠をコントロールする以外にも、骨量の維持、自律神経の安定、記憶力の維持といった重要な働きを担っていたことです。そのため、女性の平均寿命が85歳を越える現状を考えあわせると、ネオエイジング治療による「+(プラス)10年の余裕」といった視点によって健康寿命の延長対策も重要になってくることでしょう。
治療によって成長ホルモンの分泌向上が得られたなら、こうした女性特有の症状も充分に復活しうると考えられるからです。ぜひ、悩む前に試してみて下さい。